2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

発声ブートキャンプ

パソコンの中から、古いデータファイルが出てきました。 当時、コーラスグループの機関紙に、私が連載していた発声コラムのデータです。 2009年に全9回シリーズで作っていたようで、その頃の時代も感じられ、ちょっと懐かしいです。 恥かしさ反面、当時の労…

舌根を持ち上げてみる

「喉を開ける」というのは、「舌根を下げて、軟口蓋を上げる」ことだと言われている。 それに対して、「口の奥を、真後ろに引っ張る」という指導法もある。 前者が縦方向の引っ張りを意識するなら、後者は前後方向を意識させる。 今度は、新たにこんな表現を…

離隔をとる

最近、(喉を)開けるという言葉を使わないようにしている。 代わりに「離隔」という概念を利用している。 元々、電気用語で「離隔」というのは、高圧電線から距離を置くことを差す。 高圧線に近づくと、触らなくても放電によって感電することがある。 だか…

フラットな耳

前記事の最後の部分からは、 「人間は音の一部分しか聴けていないのではないか」と考えさせられる。 誰もが同じ音を聴いているのではなく、様々なフィルターを通して聴いている。 だとすれば、それは発声する音にも影響を与えているはずだ。 発声は、習う事…

吸い込みと押し込み

今、AI研究者の出した読解力の書籍が話題になっていると聞く。 「一を聞いて十を知る」という言葉もあるが、 何かを習うということにおいて、読解力は重要だろう。 一を聞いて一を理解することは、あたり前のように聞こえるが、実は難しい。 特に発声に関し…