2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ここで書いている事とは、思い込みというものの排除なのかもしれない。 それほど発声には、難しい、一朝一夕にはできない特別な技術という刷り込みがあるように思う。 その刷り込みこそが、発声の上達を妨げているのではないかと思う。 人間が言葉を獲得する…
前記事に書いたバーチャルサラウンドの話は、 声が後ろから聴こえてくるといっても、 それは必ずしも後に音源があるわけではないということ。 「声を自分の身体から離す」という言い方があるが、 素人は、声がその人の口から出ていることがすぐにわかるが、 …
声は流体ではないが、流体のように感じたいという人間の文化があるのだと思う。 声を流体のように聴かせることが、発声法の目指すところなのかもしれない。 流体のようなとは、「立体的な音+時間軸」が感じられる発声だと考えてみる。 立体的な音とは、サラ…
前記事で書いたように、 「直角に折れ曲がった菅」で、喉をイメージすることが身についてきた。 たとえば、自動車の運転中に道路を直角に曲がるとき、 コーナーの外側に膨れてしまうことがあるだろう。 そんなように、声というものが喉の気道を曲がる時、 気…
プロのテノール歌手の声を聴いて、あのような開放された高音を出したいと誰もが思う。 たしかに「開放された声」のように聴こえる。 発声レッスンでも、喉を開放するような指導がされる。 しかし、そこに落とし穴があるように感じる。 音が上がっていくにつ…